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たたかう羊飼い

>羊飼いが羊飼ってない件について
>何か補足があればお願いします

>羊飼いがジョブのわりにスタイリッシュっすね 好きです 友人さん応援してます

>友人の人がんばれー(棒読み)

>羊飼いが一番強そう

みなさんありがとうございます。
やっぱり羊飼いにツッコミが入りますね
羊飼いだけ50レベルぐらいの図になってます。
システムもなんも決まってないんで一方的に案件を提供してる状況。
変愚の観光客みたいに不遇職なりの特性があるのか、elonaのかたつむりみたいにマジでただの縛りプレイになるのか不明です。
修羅になんないとクリアできないってことで。

大雑把なストーリーは以下に。
ちょっとひどい話。


魔王を滅ぼした勇者がいた。
幾度も倒されては復活を遂げたり、その血を受け継ぐものが現れていた魔王であったが、このときは様子が違っていた。
これまで強大な魔法を操る魔王に立ち向かっていたのは常に同じように魔法を操る者であったが、今回の勇者はただの人間だった。
限られた者にだけ与えられた絶対的な力であった魔法に対し魔法で対抗するという常識は覆され、
得体のしれない人間兵器に頼らずともナショナリズムが勝ることを彼は証明した。
人数で対抗できないことからいつしか魔王の一族は人類に溶け込んでいき、何代にもわたり継承されてきた魔王の血は淘汰された。
勇者は英雄として称えられ後に一国の王となり、治世をもたらした。
厳しく長い戦いの過程で築かれた、誰にでも扱える戦闘技術である「飛び道具」がより多くの人間を統べることを可能にすると、
やがて狭いテリトリーの中で行き場を失った物欲が外部への侵略を開始した。
力による支配が拡大していくと同時に、それに対抗する兵器もまた進化していった。
ほどなくしてその火力はかつての魔王が扱っていた力を遥かに凌駕していき、
ごく局地的であった魔王の時代と比べ、戦闘はより世界的に、より混沌としていった。
しかしこの動乱は数千年と待たず終わりを迎える。
飽和した人類にとっては陸地も資源もあまりに少なすぎた。
遅すぎた海上開発が間に合わぬうちに大陸を覆い尽くす炎の渦が傲慢な人類の歴史を終焉へいざなう。

遥か後。
地上の汚染は未だ止んではいないが、わずかに残った人々が方々で地上での生活を取り戻しつつある。
個体の減少を補うべく人工的に同性の生殖を可能とし、やがてメスだけとなった人類は謙虚であった。
多くは貧しかったが、誰もが助け合いながら生きていた。
しかしあるとき、魔王を名乗る一派が不可思議な力を使い、圧政を敷いた。
水源を掌握され、かつて魔王に抵抗し得た数の力をもたない人々はその支配を受け入れた。
抵抗を試みる者がいても、すぐに魔王の知るところとなり無残な屍を晒すだけであった。
粛清をのがれた少女たちが行き着く最後の砦は今や魔王の手の届く域にある。





ガンナー
砦には使うものを選ばない兵器が多く眠っていた。
しかしかつて地上を滅ぼした力を誰もが恐れ、この日まで固く閉ざされた武器庫の扉を開けようとするものはいなかった。
それ以前に、複雑な機構を持つキーを解除できるものがいなかった。
この日現れた少女はこれを容易くこじ開け、人々に使わせ、射程距離で劣る魔王軍の第一波を退けた。
魔王を凌ぎ世界を滅ぼした力とはいえ、敵と違い弾薬は限られている。
少女はいくつかの火器を手に旅立った。

剣士
これまで世界を支配してきたのは魔王の時代においては魔法であり、革命後においては重火器であった。
効率の悪い刃物が支配した時代は世界が焼かれるよりも前に文献が失われており、既に伝説でしかない。
剣といえば、かつて勇者と呼ばれるものが象徴としてぶら下げるだけの飾りとされてきた。
風変わりな少女は旅の鍛冶師からなまくらを譲り受け、魔法も火器も忌み嫌う人々に新たな時代を見せつけるべく旅立った。

勇者
それは現れるべくして現れたのだろうか。
なまじ魔法が使えたばかりに、当たり前のように魔王に立ち向かう世界の剣かのごとく育てられた可哀想な少女がいた。
逃げ足だけは一流で、魔王軍の虜囚となった時ですら無傷で逃げ延びたことで
本来魔王の支配におかれていた人々に勇気が灯り、反魔王軍の気運は高まった。
世界中の期待を受けた少女に逃げ場は残されていない。

魔法使い
少女は唐突に、自分が魔王の血を引くものであると皆に告げた。
そこにいた誰もが凍りついたが、しかし半ば諦めていた人々はその力を目の当たりにすると案外すぐに冷静になった。
人々は新たな心優しい支配者の誕生に賭けた。
というよりは、彼女の言われるがまま物資を提供し、第二の魔王軍となる覚悟を決めたという方が的確か。

暗殺者
人々は彼女のことを単なる家事手伝いだと認識していた。
しかしリーダーだけが知る彼女の仕事は腕利きの諜報員。
突然の魔王軍の襲来にも対応し、数名の手勢でそよ風ひとつ吹かすことなく敵大将だけを殺害し退けた。
ところが、眼前に迫る魔王軍の構成を個人名にいたるまで網羅した図面など配ったものだから
リーダーはスパイ容疑をかけられ、水車にくくりつけられてしまった。
もう自分の正体を吐く頃だろう。恋人を救うため、魔王を倒さなくてはならない。

羊飼い
少女は目の前で家族を失った。家を失った。羊も失った。
異国の言葉を話す何者かに連れ去られ、血の気盛んな猿の檻に押し込められ姉の屍もろとも辱められた。
口の利き方もわからず、財産もなく、ゆく先々で泥をかけられ、蔑まれた。
身売りと泥棒で雨風をしのぎ、やがて少女は歌を覚えた。
歌は多少の銭になった。行商に雇われ方々で興行したが、少女の取り分は家畜以下の扱いだった。
ボロ雑巾同然の身なりでゴミ山に打ち捨てられるまでこき使われたが、結果的に名は売れたし、
商売のしかたを覚えて人間雑巾と銘打った掃除屋を請け負ったり、木の実を売りまわったりした。
盗みに入った家へ返しに行った。盗みも返却も隠れて行なったつもりだったが、
名が売れたことで泥棒として悪名が知れ渡っていた街に入り込んでしまい、荒くれた自警団に囚われた。
このとき少女は身重であったが、若さと彼女らに与えられた薬物とリンチと粗食の影響もありこの世のものともわからぬ肉塊を産んだ。
あの日から少女は泣かなかった。怒りをぶつけなかった。誰にも疑問を向けなかった。愛も求めなかった。
いずれも人間雑巾の身に余る贅沢だと思っていたから。
しかしこのときだけは、獣のように狂い吠えた。喉が擦り切れ、血を吐いた。
少女は強かだったが、愚かであった。生きる意味など考えなかった。しかし自傷、自死するような発想にも至らなかった。
いつしか意識が遠のき、死んだように安らかになった。

気がつくと、また見知らぬ人間に囲まれていた。
囲まれて良い目を見たことのない少女だが、最早慣れていてまったくうろたえない。
地に這い蹲り、着たままの服で床を磨いた。靴を舐めた。状況にそぐわない楽しげな歌を囀った。
しかしそこで差し出されたのは木の皮草の根などではなかった。激しい殴打でもなかった。煮え湯でもなかった。
温かいスープ。人の食事であった。遠慮して手を付けずにいると、スープは温め直され、パンがついてきた。
慌てた少女は片言で仕事を催促した。するとしばらくして、あまり汚れていない食器の山の前に連れ出された。
よく見れば全身が包帯に巻かれていた。風が吹けば飛びそうな身体があまりに元気よく動き回る姿に給仕は首をかしげていた。
少女は泥棒をしたときよりも深い罪悪感に襲われていた。
少女はよく働いた。皆その姿を気味悪がったが、少女は屋根があり、砂を齧らずに済み、意味なく殴られないことに幸福を感じていた。
言葉は相変わらずわからなかったが、人々がおかれている状況は理解できた。
この砦は孤立している。世界中が敵という、そんな緊張感を少女は感じ取っていた。
砦の住人は笑わない。機嫌を取ろうと得意の歌を披露するも、そのたび顔を背けられ、嫌な顔をされた。
しばらくして気付いたが、少女は声を失っていた。
溺れたような気味の悪い声。ここしばらくの状況ゆえに、美意識すら忘れかけていた。
少女は喋らなくなった。唯一の友人である歌を失った少女は、初めて自分を酷使してきたことを後悔した。
そんなとき、ひとりだけ笑いかけてくれる者がいた。
やはり何を言っているかはわからなかったが、懐かしい表情から好意であることを理解した。
何かを受け取るとすぐに代償を払おうとしてきた少女だったが、この日はその場で受け入れ、彼女を抱きしめた。
暖かい。
彼女は耳が聞こえていなかった。そのぶん、互いの身振り手振りは誰よりもよく通じた。
彼女は少女と同じぐらい仕事熱心だった。毎日、衰弱した少女に自分の食べ物を少しだけ分け与えた。
少女は他人に甘えることを覚えた。
彼女の笑顔が少女の楽しみとなった。
少女は母国の言葉で恋人を意味する名を彼女につけた。
名を呼んでも、そのことを知らない彼女は振り向かないが、少女は幸福だった。
ほんのひと月もないこの日々は、少女にとっての一生であった。

そしてこの砦を呑み込まんとする軍勢の第一陣はやってきた。
見覚えのある旗模様。忘れもしない家族の仇。
嫌なことは片っ端から忘れるようにしていたが、この最初の悲劇だけは鮮烈に脳裏へよみがえった。
仇敵がいて、味方がいる。少女は生まれて初めて仇なすものを殺したい衝動に駆られていた。
しかし砦の住人の気勢ときたら冷ややかだった。雁首そろえておきながら諦めきっていた。
見渡すと棒きれなど持っているのは自分ひとり。降伏という顛末は子供でも理解できる。
許される保証は無い。姉に連れられて脱出したときに垣間見たのは、一方的な殺戮だった。
壊れた声で、異形の言葉で、生まれて初めて自らの過去について必死に説明した。
雲行きは却って怪しくなっていく。皆が怪訝な顔をして、こちらを見ながらぼそぼそと何か相談している。
恋人も口をつぐんで、柱の影に隠れている。
直感した。今このとき、世界中が敵となった。
窓から逃げ出そうとするも、腕をつかまれ床に叩きつけられた。
少女は十字架へ逆さに縛り付けられ、暗い部屋に放り込まれた。
明日にも敵軍に差し出される哀れな少女は恐怖した。これまでの逆境が次々に瞼に浮かび上がる。
叫ぶ気力も失せ果て、やがて自分が壊れていくのを感じ、恋人の名をただ繰り返し呟いた。

目覚めると、少女は懸命に走る恋人の背にいた。後方遠くに燃え盛る砦が目に映った。
動揺して体が反り、宙に浮いた少女は坂道を転げ落ち、足を強く打ちつけた。
武装した集団が追ってくる。恋人は動けない少女を木陰へ隠し、火の手が上がっている方向へ消えていった。
いつかの状況と同じ。しかし後は追わなかった。
常に失うものは何もないと思っていた。ところがその存在を認識するのは、いつも失う直前か直後だった。
次は何を失うのだろう。そんな考えを巡らす少女の顔に、不思議と恐怖は無かった。
夜が明け、誰もいなくなった。足の痛みも消えた。

世界の敵は走り出した。
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羊飼い頑張れ
超頑張れ

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